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メイカーズムーブメントって何?

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』を読んだ。

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

 

「いつかは読むべき本」として記憶に残していたが、kindle unlimitedに置いていたので読むことにした。

この本はとてもワクワクする。

すごく短く言えば、

3Dプリンタの開発によりデータが簡単にリアルになる時代が来て色々変わる、ということを言っている本だ。

内容を要約して、私見で補足してみた。


筆者の祖父は発明家で20数個の特許を取っていたが、企業にライセンスを売り収入に繋がったのはその中でも1つしかなかった。
それでもあの時代に1つでも売れたのは千にひとつくらいの成功例であった。

データと物質の架け橋、3Dプリンタ・スキャンができたことで個人がプロの作り手に成り得る環境が整った。
実現不可能な"ただのアイディア"が少しの工夫で実現が可能になったのだ。

上述の祖父の発明品であった庭のスプリンクラーを試作しようとすると今までだと多くの職人と手間が必要だったが、今では図面さえ完成すればあとは寝てたらプリンタが作ってくれる。そして自分が作ったものは、同じような作り手によりさらに改良され今までにない速さで洗練されていく。

経済・国富・国力・生活、マクロ視点でもミクロ視点でも"ものづくり"は基礎地盤である。
そして今までは企業なくして"ものづくり"はありえなかった。
だが、個人が作り手となるこれからは基礎地盤を支えるのは企業ではなく個人にシフトしていくことを示している。

sonyがスマートウォッチのリリース発表1日前にある数名のスタートアップ企業がpebbleというより高性能かつ安価なスマートウォッチをリリース発表した。
sonyandroid限定に対しpebbleはiOS/android対応。sonyは消費電力の多いカラー液晶を使ったが、pebbleは屋外でも視認性の高く消費電力の少ない電子ペーパーを採用。

大企業より数名の立ち上げ会社の方が優れたものを作るということが"夢物語"ではなくなっている。